渋谷駅とその周辺をフィールドにしたアーバン・エキスポ『shibuya1000』は、今回で３回目を迎えます。第１回は新しいかたちの「まちづくりイベント」として2009年度グッドデザイン賞を受賞し、第２回は鉄道線路上でのファッションショーの実施が大きな話題となりました。私たちの提唱するアーバン・エキスポとは、刻々と姿を変える都市空間を活用して、新しい都市の形を展示するものです。

2008年、渋谷では副都心線開業から東横線地下相互直通運転、駅周辺部における大規模再開発といった世紀の大改造が動き出しました。渋谷は、これから20年にもわたる工事を経て、その姿を大きく変えてゆきます。

今の渋谷には創造力、発信力を持ったコンテンツ産業が集積し、人が住み・働き・学び・遊べる、「ひとのまち渋谷」として良好な環境がつくられています。世界的に注目されるファッション・アート・音楽など、生活文化の中心地のーつとして活気にも満ちています。

私たちは、渋谷で暮らす人々の表情を見つめなおし、また、渋谷に埋もれた多くの遺産や世界の文化の発信地としての渋谷の魅力を引き出します。それは、渋谷や日本の都市の未来を考える契機となることでしょう。将来にわたりダイナミックに変貌してゆく渋谷駅を舞台に、写真家、映像作家、デザイナ一、建築家など、多くの若手クリエイターがそれぞれの視点から渋谷の魅力を伝えます。